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結婚式のご祝儀 包み方・渡し方

2015年01月30日(金)

結婚式のご祝儀 包み方・渡し方

結婚式に招待されて楽しみな反面、結婚式にまつわる作法について悩む人は多いのではないでしょうか。悩みの一つとして、ご祝儀を挙げる人は多いものです。今回は、祝儀袋に関する作法から、受け渡しの際に気をつけることなどを紹介します。

祝儀袋の種類と使い分け

祝儀袋を買いに行くと、種類が豊富にあるため、どの祝儀袋を買えばいいのか迷う人も多いでしょう。

結婚祝いのための祝儀袋の場合、祝儀袋にかける「水引」は金銀または紅白で、通常の祝い事の場合は5本ですが、結婚祝いの場合は慶びが重なるようにと水引が10本になっています。

また、水引は「結びきり」を呼ばれる一度結んだらほどけない結び方でなければいけません。蝶々結びは何度も結び直せてしまうので、結婚祝いには適しません。また、右上には縁起がいいとされる「のし」が付いた祝儀袋を選びましょう。

祝儀の金額や新郎・新婦との関係によって、祝儀袋は使い分けましょう。連名や個人で5万円以上包む場合は、より格式の高い祝儀袋がお勧めです。同じ3万円程度であっても、新郎・新婦との関係によって適切な祝儀袋は異なります。親しい友人や後輩の場合は華やかでカジュアルな祝儀袋を、会社関係や親族の場合は伝統的な祝儀袋を選びましょう。印刷された祝儀袋は、緊急の場合や披露宴に参加できなくて郵送する場合以外はおすすめできません。

祝儀袋の包み方、書き方のマナー

祝儀袋の包み方や書き方にもマナーがあります。

金額が決まったら、紙幣を中袋に入れてから祝儀袋で包みます。お祝い事なのでシワのある紙幣ではなく、新札を用意するようにしましょう。紙幣を中袋に入れるときは、肖像がある方を前にそろえて入れます。

中袋の表には金額を、裏面には住所や氏名を楷書で書くのが正式な中袋の書き方です。特に漢数字の書き方は、普段慣れていない漢字になるので、しっかりと調べるようにしましょう。これらの内容を漏れなく書いておくと、新郎・新婦が後日確認する際にとても便利で整理しやすくなります。

中袋を祝儀袋で包むときは、「慶びを受ける」という意味合いを込めて、上向きに折り返されている方を外側に重ねて水引にかけましょう。逆に重ねるのは、葬儀や法要のときなので注意が必要です。

祝儀袋には、中央の上側に御結婚御祝や寿などの言葉を書き、下側には名前を記載します。文字は全て楷書で、毛筆の濃い墨で書きます。薄い墨は、弔事に用いるものですので使用しないようにしましょう。連名で祝儀袋を渡す場合は、会社であれば右から地位が高い順、友人であれば五十音順で記載するようにしましょう。夫婦で連名で提出する場合は、右に夫の氏名を書き、左側に妻の名前のみを記載します。

ふくさの使い方、受付での渡し方

祝儀袋はお祝いの大切な品ですので、持ち運びから渡すところまで気を配るようにしましょう。

直接かばんの中に入れておくと、汚れたり折れ曲がったりすることがあるため、ふくさに包んで持ち歩き、受付で取りだすのがマナーです。

ふくさの包み方は、まず広げたふくさの中央よりやや左側に祝儀袋をおきます。それから、左、上、下、右の順番に中に折り込み、余った部分を裏へ返します。

ふくさの色は、えんじ色、赤色、紫色などの赤系統のほか、お祝い事なのでピンクや黄色などの明るい色を選びましょう。紫色であれば慶弔両用になりますので、一枚持っていると便利です。また、ふくさばさみを使う場合は、右開きで使うようにしましょう。

受付で祝儀袋を渡す際は、「本日は誠におめでとうございます」などのお祝いの言葉を添えて渡すようにしましょう。ふくさで包んだ祝儀袋をかばんから出し、ふくさから祝儀袋を取り出して、祝儀袋の文字が相手に読める方向で、両手で差し出します。

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