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結婚式 喪中時の基礎知識

2015年01月30日(金)

冠婚葬祭マナー 喪中期間中の結婚式、出席?欠席?

まれに、喪中に大切な友人や親族の結婚式が開かれることがあります。このようなとき、結婚式に出席することはマナー違反なのでしょうか? 招待されても、やはり辞退すべきなのでしょうか? 誰にでも起こるケースであり、誰もが悩む冠婚葬祭のマナーです。喪中の結婚式への出席について、正しいマナーをご紹介します。

喪中はお祝い事にまつわる行事は控えるのが一般的

一般的に喪中は結婚式のようなお祝い事を避けるのが、古くからのならわしです。なぜこのようなならわしができたのでしょうか? 喪中の意味を考えるとその理由が見えてきます。

親族が亡くなった後、一定の期間喪に服すことを忌服といい、宗教・宗派にもよりますが、一般的には亡くなった日から49日までを忌中、亡くなってから1年間を喪中といいます。古来より日本では死を「穢れ」と捉え、家族や親類が一定の行為を慎むことで、穢れを清めることができると考えられてきました。これが忌服の始まりとなって、今日までならわしとして続いています。

このように喪中は「故人を悼んで、身を慎む期間」という意味が含まれるため、結婚式やお正月などお祝い事への参加は控えるのが一般的だと考えられています。

ただし、現代ではそういったならわしが変化しつつあり、49日経過した忌明け後であれば、喪中であったとしてもお祝い事へ参加できるようになってきました。結婚式にも、主催側に承諾を得た上で出席することができます。

大事な友人を結婚式に呼びたい……。でも自分が喪中、そんなときはどうしたら?

一生に1度の結婚式、披露宴に大切な友人を招待したいけど、自分が喪中だったらどうすればよいでしょうか?

先にも述べましたが、49日経過して忌明けを迎えていれば招待しても問題はありません。

ただし、招待したい友人の意向、また両家の宗教やしきたりなど、人それぞれ考えがあるので、まずはパートナーやご両親・ご親戚に相談すること、そして大切なご友人の意向を事前に確認することが大切です。その上で招待状を出すようにすれば、スムーズに事が運びます。

喪中に結婚式に招待された! 参加したいけどマナー違反?

参列者側が忌明けを迎えていれば、喪中だったとしてもお祝い事に参加できます。ただし、主催側がしきたりを重んじる場合がありますので、まずは「喪中であるが忌明けしている」ことをお伝えし、「ぜひ参加して祝福したい」という意向を述べて、参加してもよいかどうか確認をとります。

もし主催側がしきたりを重んじる場合には、仏式の「百日法要」(命日から100日)を経過するまでは出席は控えたほうがよいでしょう。こうすれば、マナー違反にはなりません。

忌明けしておらず、どうしてもご自身がお祝い事をする気持ちになれないのであれば、無理に出席する必要はありません。その場合は、欠席理由を「やむなき事情のため」としておくのがマナーです。結婚式が終わってから本当の理由を伝えるようにすれば、新郎新婦に気を遣わせることもありませんね。

結婚式の2次会にお呼ばれ。喪中だけど2次会なら大丈夫?

まずは、主催側に参加の意向を示し、相談する必要があります。昔から喪中の方はなるべくお祝い事への参加を控え慎むならわしがありました。現代ではそのようなならわしが緩和されているとはいえ、決まり事や宗教・考え方は人それぞれです。お互いの気持ちを尊重し、誤解や行き違いなどがないよう、主催側に相談することが大切です。

せっかくのご招待だけど、お祝いする気分になれない……。そんなときは、無理に2次会に参加する必要はないでしょう。結婚式や披露宴のみに出席し、2次会は遠慮することも選択肢の1つです。

主催側も、参列者の意向を確認した上で招待する配慮が必要です。大切な方を亡くした後にお祝い事への参加はつらいもの。双方の気持ちをまずは確認し、お互いに行き違いがないようにすることが冠婚葬祭のマナーだといえます。

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