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結納のマナー講座(3)

2015年01月30日(金)

結納のマナー講座3 よくある疑問に答えます!結納の基本を押さえよう

結婚が決まり、いざ結納をどうする? となったとき、あらためて疑問に思うことはたくさんあります。難しいことが多そうな結納ですが、一つ一つ相談しながら進めていけば意外と乗り切れるもの。結納の基本事項について、まとめてみました。

結納はいつ行うの?

結納の日取りについて明確な決まりはありませんが、挙式の3~6カ月前に行うことが一般的です。
まずは、両家の都合のよい日取りをピックアップして検討します。そのうえで、日柄(六曜)についてもチェックしてみましょう。
日柄は昔ほど重視する傾向になく、それぞれの都合を第一に優先して決めるようになってきています。しかし、「仏滅」だけは縁起が悪いと受け取られるので避けましょう。
一般的にお祝いごとは「大安」「友引」または「先勝」の午前中がよい、といわれています。もし選べるようであれば、日柄のよい日に越したことはありません。
女性側が結納返しを行う日は、地域によって違いがあります。結納と同時に行う場合と、結納後、別に日を改めて持参する場合があります。

結納はどこで行うの?

両家が集まりやすい場所、というのが一番のポイントです。遠方に住んでいるときは、お互いが行き来するのに負担がないよう配慮しましょう。
女性側の自宅で結納を行うこともよくあります。女性が育ってきた環境を、男性側の家族に見てもらえるよい機会です。家庭的な雰囲気の中、和やかに儀式が進むことでしょう。
しかし一方で、お茶や料理の手配、部屋の準備など、迎える側の負担が多くなってしまいます。そのため実際には、お互い気兼ねなく行えるよう、レストランや料亭の個室を選択する人が増えています。
必ずしも格式のある高級料亭である必要はありませんが、なるべく落ち着いた雰囲気で、和やかに儀式が進むようなお店を選びましょう。予約の際には、結納で利用することを伝え、結納に適した料理をお願いします。
中には結納プランが用意されているホテルもあります。プランを利用すれば進行役のスタッフが付き、祝い膳や記念写真の手配もしてくれるなど便利です。さらに挙式予定のホテルなら、会場の雰囲気を両親に見てもらう絶好の機会にもなるでしょう。

結納返しのマナー。何を用意する? 相場は?

結納返しをどうするかについては、地域差がありますので、まずは両親に相談するのが一番です。
一般的に関東では「半返し」とされていて、結納金の半額を現金で返します。もしくはその額と同じ程度の婚約記念品を用意します。金額によっては、現金と婚約記念品の両方を用意して、全体として半額程度のお返しにすることもあります。
ただし、最初から結納返しの分を差し引いて贈るケースもありますから注意が必要です。
また、結納金とは別に婚約指輪をいただいたときは、結納金に対しては半返し、婚約指輪に対してはその半額程度の婚約記念品を、2つに分けてお渡しするケースもあります。
一方で関西では、結納を女性側に「納めるもの」として考え、お返しをしない風習が多いようです。この場合、結納返しはしませんが、1割程度のお金をお返ししたり、記念品を贈ったりして、気持ちを伝えることもあるようです。

婚約記念品は何がいい? 相場、品物選びのマナーについて

結納の席で婚約記念品として婚約指輪を受け取ったとき、もしくは事前に受け取っているときは、結納の席で、女性からも男性へ腕時計やスーツなど、品物を婚約記念品として贈ります。
金額は、婚約指輪にかかった金額の半額程度が目安とされていますが、実際には10万円から20万円程度が多いようです。
品物は腕時計のほか、スーツの仕立券やネクタイピン、万年筆など、長く使える質のいいものを贈る傾向にあります。
ただし、贈られた男性がそれを使わなければ無駄な出費となることは事実。婚約記念品は何がいいか、男性に聞いてから決めるのが確実でしょう。
中には、婚約記念品は無しにして結婚後の新生活準備や旅行費用にする、という意見も多くあります。堅実な方法ですが、男性側のご両親が快く思わない場合があるかもしれません。結納の席では、婚約記念品を無しにした理由や代わりに何に使うつもりなのか、きちんと両親にお話ししておくと、あとの関係がスムーズにいきます。

結納については地域や家ごとで考え方の違いが大きく、一般的なしきたりはありますが、実際のところは両家が納得する形で進めるのが一番です。その後の結婚式を気持ちよく迎えるためにも、両家がもめることなく、無事執り行うのが目標! 面倒かもしれませんが、両親ともよく話し合いながら、頑張って調整を行いましょう。

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