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婚約して分かれたカップルが復縁した体験談(8)

2015年01月30日(金)

相手の気持ちを知ることの大切さ

マリッジブルーっていう言葉はご存じですか。いったんは相手との結婚に踏み切ったものの、結婚式が近づいて来る度にどうしても将来に対する不安などが募ってしまうことです。
私もそのようなことで悩み、貴重な経験をしました。その体験談をお話ししたいと思います。

私のわがままを聞いてくれた彼

彼とは以前勤めていた会社で知り合い、お付き合いを始めて6年が経ちました。6年間も付き合い続けているとお互いの良い点や悪い点などが分かり、少々のことでも動じなくなってきます。逆に小さな出来事ぐらいならお互い許容できるようになりました。そして二人ともこのまま結婚というゴールへ自然と向かっている感じがありました。

3つ年上の彼は許容力があり、自分の願いをすんなりと受け入れてくれました。時には嫌だと思うような願いも聞き入れてくれたりと私にとってはとても居心地の良い存在でもありました。私の両親にも会ってくれ、自宅で夕食を一緒にする回数も増えるようになりました。また、彼の両親にも何度かお会いし、お互いの両親ともスムーズな関係を築くことができ、後は彼からのプロポーズを待つだけの状態でした。

そして私の誕生日に花束と一緒にプロポーズの言葉をもらい、婚約へと至りました。婚約といっても婚約指輪のようなものはありませんでした。それは私が無駄だと思い、「より二人の将来のためにお金は大事にしたい」という気持ちがあり、彼もそのことを受け入れてくれ、貯金に回すことになりました。

そんな彼に物足りなさを感じ始めた

いよいよ結婚式のスケジュールに合わせた準備をすることになりました。式場の選定やその日程を決めなければなりません。いくつかの式場を見て回り、日程と会場を決め、予約を入れました。これで結婚式という二人の新たなスタートの日が決まりそれに向けての準備が始まりました。

この準備をしていくうちにだんだんとその日が近づくにつれ不安がよぎってきたのです。「この人と一緒になって上手くやっていけるのだろうか?」、「私は一生の相手を彼に決めてよいのだろうか?」・・・などという将来に対するどうしようもない心配が心の何処かに芽生えてきたのです。

彼は男だけの兄弟で、時には私を妹のように扱う感じも見える時がありました。そんな彼に対してなにか物足りなさを感じ始めたのです。いつも一緒にいるときは私の意見をすぐに受け入れてくれるので、そのことでけんかになることがほとんど無かったのです。

でも、婚約指輪は欲しくないと私が言っても、「男のけじめとしてぜひ贈りたい!」と言ってくれることを心の何処かで期待していた私がいたのも事実なんです。妹のような感覚で私に接し、本当に女性として見てくれてはいないのでは、という風に感じてきたのです。これでは自分が納得できないまま、結婚式を迎えるのはどうしても受け入れがたいという強い気持ちが沸いてきました。

その事を正直に彼に告げ、一旦婚約を白紙に戻したい思いを述べました。彼はその事が相当ショックだったらしく、暫くは話そうとしませんでしたが、「分かった」と私の願いを受け入れてくれました。
自分から婚約破棄を申し出るとは夢にも思いませんでしたが、これがマリッジブルーということなんだと自分に言い聞かせ、辛い選択を彼に求めてしまったのです。

相手の気持ちを知ることに気付いた私

このことは両方の親も驚きを隠せませんでしたが、時間の経過とともに少しずつ和らいでいきました。その後は彼と会うこともなく、期間が過ぎていきましたが、ある日フッと気付いたのです。彼との6年間の中で、自分は彼の本当の気持ちを聞いたことはなかったと。そして彼の気持ちを知ろうとしなかったことに気付いたのです。

今からでも遅くはないという友人からのアドバイスで彼にメールを送り、再び会う約束をもらいました。そし、て私の本当の気持ちを伝えたのです。「私が間違っていた。あなたの本当の気持ちを聞こうとしなかった自分を許して欲しい!」と彼に涙をこらえながら話しました。

彼はその事を快く受け入れてくれ、「今までのことはリセットして二人で再出発しよう」と言ってくれました。結局は自分のことだけしか考えていなかった自分に気付くことで、大切な人を失わずに済んだことに友人はじめ、家族にとても感謝しています。

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